ヘルプ

アルコール度数計算(比重による度数・発酵度算出)

このツールは、醸造における初期比重 (OG)と最終比重 (FG)を入力するだけで、アルコール分 (ABV) / アルコール分と見かけの発酵度を即時に算出する専用ツールです。通常の仕込みに対応する標準式と高度数醸造向けの代替式を簡単に切り替えることができます。すべての計算はブラウザ内で処理され、外部サーバーへのデータ送信やアカウント登録は一切不要です。


アルコール度数計算方法と使い方

比重計(浮秤)で測定した2つの値を入力するだけで、ボタンを押すことなくリアルタイムに計算結果が更新されます。

  1. 酵母添加前の麦汁や果汁の比重を測定し、初期比重 (OG)に入力します(例: 1.050)。
  2. 発酵完了後に測定した比重を最終比重 (FG)に入力します(例: 1.010)。
  3. 計算式の選択肢から、一般的な度数の仕込みでは標準を、ハイグラビティビールやワイン、ミードなどでは代替式を選択します。

画面上部にアルコール度数と見かけの発酵度が即座に表示されます。発酵後の比重が初期比重より低下していない場合は、注意表示が出される仕様になっています。

アルコール度数と比重の関係と計算式

糖分を含む仕込み液は水より密度が高く、比重計で高い数値を示します。発酵が進むと、酵母が糖分を消費してアルコールと二酸化炭素に分解します。アルコールは水よりも密度が低いため、液体の比重は徐々に低下していきます。この比重の落差から、生成されたアルコール量を算出するのがアルコールの比重計算の基本原理です。

醸造で標準的に用いられる計算式は以下の通りです。

ABV = (初期比重 - 最終比重) × 131.25

たとえば初期比重が 1.050、最終比重が 1.010 の場合、(1.050 - 1.010) × 131.25 = 5.25% となります。

標準式と代替式の使い分け

標準式は直線的な近似式であり、初期比重が1.070程度までの一般的なビールやシードルで非常に高い精度を発揮します。

一方で、初期比重が高いハイグラビティ仕込みやワイン、ミードでは、比重の低下とアルコール生成量の関係が非線形になります。そのため、高度数環境のカーブを修正した代替式(Alternate formula)を使用することで、より実態に近い度数が算出できます。本ツールではスイッチひとつで両方の方式を切り替えて数値を比較できます。

比重からのアルコール換算と見かけの発酵度

比重の数値からアルコール度数とともに確認すべき重要な指標が見かけの発酵度(Apparent Attenuation)です。これは初期比重のポイントのうち、酵母がどれだけの割合を消費したかを表します。

見かけの発酵度(%) = (初期比重 - 最終比重) ÷ (初期比重 - 1) × 100

一般的なエール酵母の発酵度は72〜80%程度に収まります。この数値を見ることで、発酵が正常に完了したか、あるいは途中で停滞しているか(スタック)を判断できます。

アルコール度数と比重計の校正温度

日本国内で流通している醸造用の比重計(浮秤)は、主に20℃を基準として校正されています。測定時の液温が20℃から大きく離れている場合は、比重の読み取り値に誤差が生じます。

正確なアルコール度数比重計算を行うためには、測定液を20℃前後に調整するか、温度補正を行ってから数値を入力してください。

アルコール度数計算サイトとしての動作と仕様

当ツールは、ブラウザ上で動作する軽量なアルコール度数計算サイトです。入力した数値が外部に保存されたり送信されたりすることはありません。

なお、日本国内において許可なくアルコール分1%以上の酒類を製造することは酒税法で禁止されています。個人向けのクラフトキット等で比重管理を行う際は、度数が1%未満に収まっているかの確認用としてもご活用いただけます。


よくある質問

アルコール度数計算方法の基本式は何ですか?

醸造における標準的な計算式は「(初期比重 - 最終比重) × 131.25」です。発酵前後の比重の差に定数を掛けることで、容積比のアルコール度数(ABV)を算出します。

初期比重(OG)と最終比重(FG)の違いは何ですか?

初期比重(OG)は酵母を添加する前に測定する糖分を含んだ液体の比重です。最終比重(FG)は発酵が終了し、糖分がアルコールとガスに分解された後に測定する比重です。

計算式の「標準」と「代替式」はどちらを選ぶべきですか?

初期比重が1.070程度までの一般的なビールやシードルには「標準」を使用します。1.070を超える高比重仕込みやワイン、ミードには、高濃度時の非線形誤差を補正した「代替式」を選択してください。

見かけの発酵度とは何ですか?

初期比重のうち酵母が消費した糖分の割合を示す指標です。「(OG - FG) ÷ (OG - 1) × 100」で求められます。酵母の性能評価や発酵終了の判定に使用されます。

比重計で正確に測るための注意点は何ですか?

比重計の校正温度(日本市場では主に20℃)に液温を合わせて測定することが重要です。また、発酵中の液体に泡や気泡が付着していると浮力に影響するため、気泡を取り除いてから目盛度を読み取ります。

発酵が完了したかどうかを比重で確かめるには?

最低3日間連続して最終比重(FG)を測定し、数値に変化がないことを確認します。比重が下がらなくなり、見かけの発酵度が使用した酵母のスペック値に達していれば発酵完了と判断できます。

アルコール度数計算でグラム(重量%)との違いはありますか?

本ツールで算出される数値は容積パーセンテージ(ABV: Alcohol by Volume)です。重量パーセンテージ(ABW)やグラム単位の純アルコール量計算とは異なる単位となります。

おすすめ

無料でツールを続ける支えになります。✨

画像はイメージです。 Amazonのアソシエイトとして、Capsule Toolsは適格販売により収入を得ています。